平成ゴジラと私 短編

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性懲りも無く平成ゴジラを追っている。

カドミウム弾を撃ち込まれ、抗核バクテリアも口の中に無理矢理撃ち込まれ、無理矢理過去を変えられて、高いとこから海に落とされ、隕石が寝てる近くに落ちてきたり、尻尾の先を噛まれ、また高いところから落とされ、封印され、見覚えのない同種(子)を育て、愛情が湧き、子が封印され、張本人をぶっ殺し、体調が悪くなり、子が殺され、絶対許せない相手を打ち殺し…

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シリアスな平成ゴジラが大好きでした。

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しかし、4歳の時。初めて見たゴジラは月でシェーをしていた。親父に「何でシェーなんてしてんだ。」って食ってかかっても「無重力だから地球では出来ないんだ。」というとんちな父の回答にびっくりしてしまった…けどゴジラは強いんだと言っていた。決して負けないという。

私が当時知っている特撮怪獣は真面目だった。「バルタン星人」「メフィラス星人

ウルトラ怪獣は基本真面目であったが、

「シェー」に対する怒りが愛に変わったのは、

そう84ゴジラだった。(今は昭和ゴジラ大好きです。)

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何だろう。小学→中学までの図工の作品は殆どゴジラだった。(貯金箱はスーパーX)

ずっとゴジラを観続けたからだった。

 

歳を重ねるに連れて、(ここで言う中学→高校←平成ガメラ注入期)特撮から離れてしまう現象がもちろん起こる。自分も離れているフリをしていたけど、好きなものは好きだという勇気も無ければ周りの目を気にしているお年頃だった。あの時手放した玩具や書籍達は親に取り上げられ、捨てられてしまったけど、大人になっても忘れる事なんて一度もなかった。

今は中野や秋葉原が思い起こしてくれる。たまに「君のだろう?」と誘惑の神が手招きをする。とんでもない世の中になってしまった…

 


今は甥っ子達が新しいウルトラマン仮面ライダーを嬉しそうに話してくる。そして誰が1番強いのかと言う話になりおじさんはこう言う。

ゴジラだ…」

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母である姉の教育方針は特撮だそうだ。俺を身近で見てきてそう結論づいたのか、と聞いてみたら違った。姉がシンプルに特撮が大好きだったという…  

 

平成ゴジラの話でしたが…この曲の歌詞が私の少年時代を思わせています笑

 

ガメラ 大怪獣空中戦の主題歌

「神話」    

子供の頃は感じていた 目に見えないそのパワーを
みんな確かに信じていた 大きな意思の力がある
君を好きになって 今、思い出したことは
あの深い森の中で 僕たちは泣いていたね
涙、ちぎれた僕らの愛 空に宇宙に有り続ける
いつか再び出会えるなら 久遠の神話は蘇る