生頼範義作品と私

小学校の時に地元の小さなデパート最上階に映画館があった。スクリーンは2つ。私はそこで平成ゴジラガメラ映画やドラゴンボールシリーズ、ジュブナイル作品の邦画を観て育った。

 

ゴジラ作品となると、映画館入口のエスカレーター付近でガチャガチャを回す行列に並んでよく回した。(鬼のように…)

 

年始になると「特報」で発表された次作の対戦怪獣の全容がほぼ分かる「立体広告」(ポスターと同仕様)が設置され、俺たちの想像力をフル稼働させてくれる。

その「立体広告」のデザインが『生頼範義』であった。

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(画像はポスター)

想像力は極限まで引き伸ばされ、早く年末になってくれないかなあと思いながら閉店間際の映画館によく1人で見に行っていた。(デパート近くで姉の習い事があったので時間潰しでデパートに母とよくいた。)

 

そして待ちに待った作品公開で鑑賞後にポスターと答え合わせをすると…

「そんな絶望的じゃなかったなあ」(vsビオランテはビデオ鑑賞後)

「ギドラこんなに柔らかいのかなあ」(vsキングギドラもビデオ鑑賞後)

「幼虫2匹じゃなかった涙、バトラ描いてなかったのに出てきたー」(vsモスラ)

メカゴジラツルッツル!」(vsメカゴジラ)

「大体合ってる!!」(vsスペースゴジラ)

「良い!」(vsデストロイア)

歳を追うごとに段々と気付き始めていたのだが作品を盛り上げるための一種の広告じゃないのかと小さい頭でく考えた答えがこれで正解でもない。これで楽しめればそれでいいと結論づけていたが、今年になってやっとその真実を知り今も、衝撃で立ち直れない。

 

 

しかし、これが毎年程続くのである。vsデストロイアに関してはもはや楽しんでポスターを見ていた。

 

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そんな生頼作品は自然と無意識のうちに私が魅了していた。「グーニーズ」だったり、「スターウォーズ」あったり、小説の表紙であったり

…ああ、あの表紙も!そうだったのか…

ジュラシックパーク好きの私も勿論持っている小説版の表紙も…

 

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昨日行ってきた「生頼範義展」は 正に最高の作品展であった。

是非オススメです。80〜00年代の多くの方々に実際に見て懐かしさや凄さ、全てを感じてきて欲しい。

 

http://www.ueno-mori.org/exhibitions/article.cgi?id=227